令和3年8月24日に、C801 小・中学校道徳科研修講座を開催しました。
岐阜聖徳学園大学 山田貞二 准教授から、前半は、考え・議論する道徳の授業づくりについて、「型」にはまった形式的な授業ではなく、明確な指導観をもち授業に臨んでほしい、そのために、児童生徒一人一人が、自分も周囲も納得できる「納得解」を得られるように、教材研究を十分に行うことが大切であると、御講義いただきました。
後半は、グループ演習を行い、前半の講義の内容を踏まえて、中心発問や中心発問後の授業展開について話し合いました。中心発問で発表された意見に対し、どのような補助発問を投げかけることで議論を収束させることができるのかについて考えました。山田准教授からは、「多角的」な発問を意識し、例えば、授業とは異なる価値観や立場から考えさせることも有効であると話がありました。その際、児童生徒からどのような答えが出てくるのかを事前に想定しておくことで、授業のねらいがぶれないということを御説明いただきました。

写真:講義の様子 グループ協議の様子1 グループ協議の様子2

 受講者からは、「これまでの自分の道徳授業の考え方から180度視点を変えることができ、『目から鱗』の内容ばかりでした。さっそく本校の教員と共有して、道徳教育を充実させていきたいです。」「分かっているようで、分かっていないことがたくさんありました。」「発問について、じっくり考えるきっかけになるような、いろんな話を聞くことができ、勉強になりました。今後の授業で取り入れていきたいと思います。山田先生の行った実際の授業をもっと見てみたいと思いました。」などの声が聞かれました。