令和5年9月15日にC461高等学校芸術科書道研修講座を開催しました。

「『仮名の書』の歴史的背景を踏まえた表現と鑑賞~ICTを利活用した視覚的効果について理解を深める~」を主題とし、五島美術館 学芸員 佐々木佑記氏に御講義いただきました。

書道Ⅰの教科書に掲載されている「継色紙」の臨書を中心に、仮名の書(主に平安時代の古筆)について歴史的背景を踏まえた理論を学ぶことによって、臨書に対する心構えや作品にどのような影響があるかという視点で、受講者も含めてじっくりと考える時間となりました。

また、受講者が臨書した「継色紙」からグループ協議を行い、授業づくりのための情報共有や、臨書の際、単に原本を見て書くのではなく、平安時代の用具用材を理解した上で筆の働きなどを意識する必要があることなど、活発な意見交換となりました。

受講者からは、「仮名の書について、歴史的視点や料紙の特徴など、講師の先生の深い造詣からの講義はとても充実した内容で、大変勉強になりました。」「授業内容の客観的な意見交換ができ、貴重な機会となりました。」「理論を踏まえた実技もあり、有意義な時間を過ごすことができました。」などの声が聞かれました。