令和2年8月25日(火)に、福井県立恐竜博物館より、松下准城 主任を講師としてお招きし、「福井県の教材を用いた地学基礎の授業づくり」の研修をTeamsを用いて遠隔で実施しました。

写真:恐竜の定義についての講義

 最初に、恐竜の定義についての講義をいただきました。
クイズ形式で行い、日本で見つかった新種の恐竜は8種類であり、そのうちの5体が福井県から化石として見つかっていることや、恐竜の特徴は、後脚が体の真下に伸びている生き物という定義を教わりました。

写真:恐竜クイズの様子

 その後、「恐竜の歩く速さ」を求める実習を行いました。
「無次元化」の処理を行えば、どんな生物でも相対歩幅と無次元速度は比例関係になります。
その比例関係を利用して、グラフと歩幅から逆算して恐竜の歩く速さを求めます。
研修では、新聞の上を濡れた足で足跡をつけて歩く速さと歩幅を求める実習を演示し、歩幅とスピードから無次元化の原理を学びました。
その後、恐竜博物館にある足跡と歩幅の化石を利用して、恐竜の歩く速さを求めました。

写真:新聞の上を濡れた足で歩く様子 写真:恐竜の足跡の化石

 事後のアンケートでは、「足跡や歩幅から速度が求められるのは、新しい学びで勉強になった」、「実際に地学基礎の時間に実習として取り入れてみたい」といった感想がみられました。
遠隔での研修でしたが、演習を双方向でやり取りをしながら行い、授業で実践できる取り組みを学びました。