令和3年7月30日にC431 小学校図画工作科研修講座をハイブリッド型研修で開催し、兵庫県芦屋市立精道小学校 主幹教諭 秋山道広氏に講義や演習をしていただきました。
第1部では、図画工作科でめざす資質能力について、各時代の教科書にある題材の変遷をたどりながら、時代によって求められる資質能力が変わってきていることを理解しました。現在は、子どもが中心で、題材の主題を考えるのも、手順や表現方法を考えるのも子どもであることに、受講者は驚いたようでした。
第2部では、子ども、教師、保護者の絵の見方の相違について、秋山氏から郵送された作品を鑑賞しながら、グループ協議を行いました。また、同様に世界の子どもたちの絵を鑑賞し、年齢や国によって、求める資質能力に相違があること、保護者の図工へのまなざしなど、評価の視点についてもグループワークを行いました。
第3部の実習では、2つの造形遊びを実践しました。準備物の多さに、受講者はためらっていましたが、周到な準備と環境が子どもの活動を最大限に引き出すことを学んだようです。また、2つめの題材では会場を飛び出し、野外での活動となりましたが、受講者は積極的に活動していました。作品は、Googleフォトにアップし全員で共有しました。

写真:グループ協議の様子 写真:実習の様子

 受講者からは、「図工は自分にとって苦手な分野だったので、今回の講義を通して具体的な指導の方法を学ぶことができ、素晴らしい時間でした。」「造形遊びは難しくて大変そうと感じていましたが、今日教えていただいたことを今後の授業に生かしていきたいです。子どもが主体となり、楽しんで取り組める準備をしっかりして、図工を好きになる子どもたちが増えるよう、頑張っていきたいです。」「楽しみながら受講できました。二学期の図工に生かしていきたいです。柔軟な形態での受講体制でとてもよかったです。交流もでき、自分のことにも没頭でき、リフレッシュにもなりました。」「講師も受講者も全員が集合してできる研修ができるといいです。来年も是非、秋山先生の研修を希望します。」などの声が聞かれました。