令和3年8月6日にC201 小学校算数科研修講座を開催し、奈良教育大学 近藤裕教授に御講義いただきました。
前半の講義・演習では、図形の単元を例に、算数の授業づくりについて学びました。「よい授業」づくりの基本として、教師自身がその教材のどこに心が動かされるかという視点で「教材を知る」こと、そして、子どもが何に関心をもち、何につまずくか「子どもを知る」ことを教えていただきました。
後半の講義・演習では、算数において、説明を書くこと、話すことは考えることであり、説明する活動を充実させることが重要であることを学びました。また、学習評価について、B基準(全員達成させること)を的確に、明確にもつことが大切であり、そのためには、教師が、その時間の目標を的確に、明確にすることが重要であることを教えていただきました。

写真:オンライン講義の受講者 写真:オンライン講義の様子

 受講者からは、「授業づくりに関して、教師自身が教材を知ること、そして、子どもを知ることが大切だということを改めて感じました。具体的な手立ても分かり、今後の授業に生かしてきたいです。」「お話や資料が、数学専門でなくても、とても分かりやすく印象に残りました。」「算数の教材研究は、教科書の問題だけを見て研究してしまいがちだが、中学・高校での学びや小学校でも次の学年につながるような学びはどこにあるかをつなげながら本質を見抜くことが大切だと考えました。」などの声が聞かれました。