令和3年8月17日にC601 小学校外国語科研修講座を遠隔で開催しました。
文教大学 阿野幸一教授から、前半の講義・演習では、小学校、中学校の英語の授業でそれぞれ目指すところと役割について学びました。小学校では児童の「英語を使いたい」という意欲を大切にしつつ、児童が自分の気持ちや考えを伝えることができるよう支援することが重要であることを教えていただきました。そして中学校や高校では「より上手に英語を使うためには」という視点で、生徒が小学校で学習したことを整理し、更新していけるような支援が必要であることを、走ることを学んでいく過程を例に出してご説明いただきました。
後半の講義・演習では、観点別評価のねらいについて、サッカーの試合を例に出して、教えていただきました。評価を児童の学習改善や教師の授業改善に生かすことを念頭に、「児童が最初はできなかったことが、次にできるようになる」ための支援の重要性を強調されていました。
遠隔での研修となりましたが、グループでの意見交換を適宜行いました。教科書著作者代表を務めている阿野教授だからこそわかる教科書のねらいをわかりやすくお話いただいたことで、教科書の構成について理解を深めることができました。

写真:講義の様子1 写真:講義の様子2

写真:講義の様子3

 受講者からは「例を用いた説明が分かりやすく、教師として意識して教えなければいけないことを考えさせられました。教材研究を頑張りたいと思います。」「中学校所属ですが、なかなか小学校の外国語科について情報が入ってこないので、今回、参加して良かったです。小中での違いがとても分かりやすく勉強になりました。」「教科書を使い、児童が英語を使う必然性を考えながら授業を考え、評価についても文法面より内容を評価していけるよう取り組んでいきたいと思いました。オンライン受講になりましたが、他校の先生と話ができ、意見を聞けたのでよかったです。」などの声が聞かれました。