令和3年8月20日にC111・C121 中学校社会科、高等学校地理歴史・公民科研修講座を開催しました。
前半の講義では、福井大学の橋本康弘教授から、まず高等学校での新科目「公共」における主権者教育について御講義いただきました。また、中学校社会科公民分野では、「見方・考え方」の習得、基本的な概念を理解すること、高等学校公民科「公共」では、「見方・考え方」として「活用」に社会問題の解決の在り方を考えることが大切であると御教示いただきました。
後半のグループ演習では、授業デザインワークシートをもとに、中学校社会科公民分野と高等学校公民科「公共」で、共通して考えられる学習課題づくりを行いました。グループに分かれ異校種の教員が協働して日頃の授業実践をふまえて学習課題をつくり、全体で共有しました。その後、橋本教授から「見方・考え方」を意識することや意見を対立させて「議論すること」が重要であると御指導いただきました。

写真:講義の様子 写真:ワークシート

 受講者からは、「具体的な事例をたくさん出してくださり、わかりやすかったです。普段の授業において、私は、学習課題の設定に悩んでいたので、グループ演習で他の先生方と話し合って学習課題を設定することは、とても有意義でした。」「公共についての理解が深まる研修でした。グループで学習課題を実際につくるという経験がとても良い学びになりました。高校の教育の現状を中学校と比較して考えられたため、普段よりも深まりがあったと思います。」などの声が聞かれました。