令和3年8月19日にC101 小学校社会科研修講座を開催しました。
前半では、国士舘大学 澤井陽介教授から、新学習指導要領の考え方を踏まえたこれからの授業づくりについて講義をしていただきました。ICT機器を用いることで、多くの情報を簡単に得られる便利さ、発表形式の多様さなどの利点があります。また、直接話し合うことの利点として、児童のつぶやきからでも、相手とのやり取りにつながることを教えていただきました。
後半のグループ協議では、主体的に学習に取り組む態度の評価対象となる学習活動について、グループで話し合いました。「火事のときには、どうして消防車が早く到着するのだろう」といった学習課題を考えるグループや、ワークシートに書かれた内容を基に評価するグループなど、7つのグループから報告がありました。また、受講者からの質問で出た、1時間の中で複数の評価を行う際の留意点にも、丁寧に答えていただきました。
オンラインでの研修となりましたが、実際の活動場面を例に講義をしていただいたことで、具体的な手立ての視点を得ることができました。

写真:講義の様子 写真:グループ協議の様子 写真:講座の資料

 受講者からは、「評価規準を大切に、評価は計画的に行うこと、学習問題の重要性など、普段の授業を行う際に重要な点を改めて考えさせられました。夏休み以降の教材研究で必ず、意識します。」「主体的態度とは、長続きする意欲と見通しのある意欲ということが分かりました。評価をする際には、『粘り強い取り組みを行おうとしている』、『自らの学習を調整しようとしている』側面から評価していくとよいことが分かりました。」「ぜひ、児童生徒の作品を持ち寄って評価について考えてみたいと思いました。」「昨年も社会科主任をしており、評価方法が変わった際に、澤井先生の評価の仕方を研修動画で拝見して学校全体に知らせたところ、若い先生だけでなくベテランの先生からも『評価の基準が明確になった』と好評をいただきました。今回の研修を経て、一段と自信を持って評価ができるようになると思います。」などの声が聞かれました。