令和3年8月20日にC511中学校技術・家庭科(家庭分野)・高等学校家庭科「高齢者とのかかわりからライフデザインを考える」をオンラインで開催しました。
福井大学 荒井紀子名誉教授の前半の講義では、主体的・対話的で深い学びについて、子どもの主体的な学びを引き出す手立てや子どもの対話を促すポイント、生徒の学びを深める授業のデザインについて、具体的な実践を紹介しながら説明いただきました。その中で、「子どもにとっての学びのストーリーを大事にすることで子どもの思考を深められ、思考力・判断力・表現力を育む授業づくりにつながる」と御指導いただきました。
後半の演習では、学びの構造図を活用し、「高齢者・福祉」を取り扱った授業づくりを行いました。オンラインでのグループワークでしたが、事前に各自で考えてきた授業案を持ち寄ることで、意見交換が活発に行われました。講師から「社会の変化に伴い、人生のライフデザインにおける視点も変わってきており、問題解決力や批判的思考、人と協働する力を意識して授業化していくことが大切である」と御助言いただきました。

写真:講義の様子 写真:グループワーク

 受講者からは、「高齢者に関する授業をグループで考えることができ、有意義な研修でした。社会の変化に伴い、家庭科の『見方・考え方』の視点を取り入れて授業をデザインしていきたいと思います。」「これまで自分が取り組んできた授業について振り返ることができました。多くの先生方と交流しながら授業づくりをすることで、授業改善につながると感じました。今後、目の前の子ども達の実態にあわせて授業を工夫していきたいです。」などの声が聞かれました。