令和2年9月24日(木)幼稚園・幼保連携型認定こども園新採用教員研修を開催しました。
「教育総合研究所長講話」では、牧野行治所長から、幼児教育の重要性について、学びに向かう力の5つの柱(好奇心、がんばる力、自己主張、自己抑制、協調性)などについての講話がありました。
受講者からは「幼児教育における学びに向かう力の育成には、好奇心を刺激するような遊びの環境作りと、その姿を見守ること、また、子どもの自己主張や思いを受け止めることが大切であることを改めて実感することができた。」などの感想が寄せられました。

写真:学びに向かう力の5つの柱についての講義

 また、「幼児教育の方針・目標・現状と課題」「幼小接続カリキュラム」では、県教育庁義務教育課の青木主任から、幼児教育に関わる者としての心構えや、環境作りなどについて、具体的な例示をもとに説明がありました。
日常生活の些細なことでも子どもにとっては学びとなっており、安全を確保しながら成長を見守ることなどが教員として大切だということです。
「幼児の人権」では、県教育庁義務教育課の寺下主任から、人権教育全般についての基本的な内容について説明があり、同和教育などについての基本的な知識を身につけることができました。
「教職員のメンタルヘルス」では、教員の精神が安定していることが幼児へのよい影響につながることを踏まえ、仕事上悩んでいることが自分でコントロールできるものか、そうでないかを冷静に判断することで悩みを軽減できる手法などについて学びました。「造形遊びの工夫」では、講義の後に実際に受講者で協力して段ボールをつなぎ立体作品を制作しました。達成感と同時に挫折感を味わうことも、幼児教育では重要であることなどを体験していました。
制作後には発表会も行われ、グループで協力して個性的なプレゼンテーションとなりました。

写真:段ボールの立体作品制作の様子