第1期は令和2年8月4日(火)~6日(木)、第2期は8月18日(火)~20日(木)に、免許状更新講習を兼ねた中堅教諭等資質向上研修を開催しました。
この講習が、福井県教育委員会と福井大学の共催になり、今年で4年目です。
「実践・省察」を重視した3日間の講習の中で、年代や校種を越えた様々なグループで協議し、福井県の教員として共に学び合います。
今年度は他の研修同様、新型コロナウイルス感染症の影響を受け対面式での講習ができないという状況の中、「実践を基に語り聴き・読み綴り、共に学び合う」という本講習の本質を保てるよう、Zoomを用いたオンライン講習を実施するに至りました。

 画面上からは、受講者が講義に真剣に耳を傾ける様子や、それぞれのグループが非常に良い雰囲気で協議を進めている様子が伝わってきました。
30代、40代、50代と年代を越え、オンライン上で初めて顔を合わせたメンバーでの協議の中、50代のファシリテーターの方々、3日間のファシリテーションありがとうございました。
また、講習が進むにつれ、画面共有やチャット、アイコンによる意思表示の機能など、受講者がZoomを上手に使いこなすようになっていく姿が印象的でした。
受講後には、「オンラインになったことで、嶺南と嶺北の教員が学び合える場になった。」「オンラインでの受講は不安だったが、やってみると意外に簡単だった。」「3日間画面と向き合うのは非常に疲れたが、グループの先生方と楽しく参加できた。」といった声や、受講場所を職場か自宅としたため「自宅から参加したので、落ち着いた環境で受講できた。」「会場まで長距離の移動がなくてすむのは助かった。」といった声が聞かれました。
コロナウイルス収束の見通しが立たない現状において、GIGAスクール構想も前倒しで進んでいる中、今後ICT機器の活用は教員に求められる資質・能力の一つとなります。
本講習を受講したことが先生方の視野を広げ、「オンライン」形式が授業や子ども達とのコミュニケーション方法のひとつになると考えるきっかけになり、子ども達に還元されていくことを期待しています。

 最後に、現場がコロナ対策や長期休業の短縮等で多忙化する中、受講者には機器や受講環境の準備、接続テスト等、例年にない様々なご対応・ご協力をいただきました。
本講習を無事実施できたのは、受講者の協力があったからこそです。
そして、運営側への労いのお言葉をいただいたことも、大変嬉しく感じています。
3日間の講習、ありがとうございました。