令和2年6月4日(木)教育総合研究所から遠隔授業・研修システム(Teams)を使って講義などを配信し、グループ協議も取り入れて、マネジメント研修を行いました。
マネジメント研修は、『学校組織マネジメント』と『カリキュラムマネジメント』の視点から、受講者が実践研究テーマを設定し、校内で年間を通して実践を進めていくという形の研修です。
福井大学連合教職大学院と連携して行われる研修でもあります。
今回の研修は、『学校組織マネジメント研修』として、次の3つの内容で行いました。

・講義「学校にマネジメントの視点が必要な意義とその背景」(講師:教育総合研究所 教員研修課長)

写真:学校にマネジメントの視点が必要な意義とその背景の講義

 マネジメントは学校の教職員全員が意識して取り組む必要があるものだということ、そしてこのマネジメント研修の受講者が組織の中心となって学校のマネジメントを進めていってほしいということなどについての講義がありました。

・「グループ協議「SWOT分析をもとにした勤務校の強みと課題の交流」
Teamsで受講者の学校をつないで、グループ協議を行いました。3~4名のグループで、事前課題として取り組んだSWOT分析の結果をもとに、勤務校の実態と強みや弱み、課題などについて紹介し合いました。
自分の校務分掌での課題や取組みなどについての情報交換も行いました。
遠隔システムを使ってグループ協議を行うことが初めてだという受講者がほとんどでしたが、資料も画面上で提示して共有するグループもあり、活発な意見交流が見られました。

写真:グループ協議の様子

 ・講義「組織マネジメントによる学校改革」(講師:福井大学連合教職大学院 教授 淵本 幸嗣 氏)

写真:組織マネジメントによる学校改革講義

 自分の置かれている立場や所属する組織を俯瞰的に見て、勤務校をより良い学校に改革していこうという意識でこの研修を進めていく姿勢が必要だというお話がありました。
事前に行った勤務校のSWOT分析をさらに見つめ直し、課題をはっきりさせた上で、目標達成に向けてどのように計画し実践を進めていくかということが大切だということです。
また、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための休校措置さえも、学校内の様々なことを見つめ直す良い機会になったというお言葉もありました。
遠隔配信型の講義とあわせてTeamsのチャット機能も使いながら進められました。
講師との双方向のやりとりもあり、受講生の声も取り入れながらの研修とすることができました。
この研修の後、受講者は、組織マネジメントについての具体的な実践プランの作成に取りかかり、次の「カリキュラムマネジメント研修」(8月3日)につなげます。