令和5年12月13日(水)、中学校・高等学校教員等を対象に、第3回データサイエンス学習会を開催しました。
今回の学習会はデータサイエンス学習会の協力校である金津高等学校にて開催し、「総合的な探究の時間」の公開授業および授業研究会を行いました。
講師は、今年7月に実施した 第1回学習会 、9月に実施した 第2回学習会 に引き続き、滋賀大学データサイエンス学部 准教授 伊達平和氏に務めていただきました。
(伊達准教授には昨年度から本所の特別研究員を務めていただいており、昨年度本所の紀要に 特別寄稿 を執筆していただきました。)

金津高校では「総合的な探究の時間」に、データサイエンスに基づく社会調査の手法(よりよい問いの立て方や、ねらいを明確にしたアンケート調査の方法など)を取り入れています。
公開授業では、生徒たちがグループでアンケートの作成や結果分析を行っている様子を参観し、上記の手法を用いることによって、生徒が自らの探究的な学びをより深められているか、などを見取りました。
授業研究会では、金津高校でのこれまでの取組や授業での生徒の活動について、講師よりご高評をいただきました。アンケート調査の質を高めるためには、良く練られた仮説を複数個立てるべきであること、そのためにも自分にとって身近な問題意識をもち、調査テーマの対象を明確にすべきであることなどを、生徒が実際に取り組んでいる事例を用いながらわかりやすく説明していただきました。

参加者からは「探究を進める際の問い、仮説を立てる際の視点、アンケートについて、非常に多くのことを学ぶことができました。」「生徒が試行錯誤しながら自分たちの力で問題解決の要因を探りたいという探究心の強さを垣間見ることができました。」などのご感想やご意見をいただきました。