令和5年7月27日(木)、生徒指導主事担当教員対象に、遠隔配信で、デジタル・シティズンシップ教育研修会を開催しました。

研修会の前半は、講師の一般社団法人メディア教育研究室 代表理事 今度珠美先生から、『デジタル・シティズンシップ~善き使い手になるための学び~』というテーマで、デジタル・シティズンシップ教育の定義と考え方、実践にあたってのポイント、教材等のご紹介をいただきました。

後半の校種別研修では、小学校、中学校・特別支援学校、高校の三会場に分かれて、実践事例を用いたご講義をいただきました。小学校会場では、講師の林一真先生より、メディアバランス、著作権、校内でのメディア使用におけるルールメイキングについての実践を紹介していただきました。中学校・特別支援学校会場では、今度珠美先生より、個人情報の取り扱いのリスク等について、模擬授業形式でご講義をいただきました。高校会場では、講師の今田英樹先生より、校内でデジタル・シティズンシップ教育を広めるための生徒や教職員への具体的なアプローチ方法についてお話をいただきました。講義後の受講者によるグループ協議では、各学校での取り組みや課題について活発な意見交換が行われました。

受講者からは、「インターネットは公共の場であるという言葉が心に残った。自分だけでなく周りの人も大切にするという点において、人権教育や生徒指導と結びついていると感じた。」「メディア利用については、大人が一方的に制限するのではなく、児童生徒が主体となって考えていくべきだという考え方にシフトした。」との感想をいただきました。