令和2年1月30日のクロスセッションでは、校種や教科、経験年数の異なる受講者で少人数のグループを組み、それぞれの実践研究について協議しました。
職場でのICT環境や使用状況を話し合ったグループでは、「タブレットやPCを使わず、フラッシュメモリのデータを取り込むだけでプロジェクターから画像を投影する方法」や「黒板にマス目を投影し、教師がきれいに素早く作図したり、生徒がマス目を利用して作図しながら発表したりする実践例」など、ICT活用方法について情報交換していました。

写真:黒板に記載された作図

 また、中堅の教員がファシリテーター役を務め、「班のメンバーがよく話してくれたので、ファシリテートしやすかった。」「自分の悩みも素直に話すことができて、グループのみなさんに感謝しています。」との感想がありました。
助言者からは、「中堅の先生が、皆さんへ配慮をしたり、意見のリーダーシップをとったりするなど上手だった。」との評価も受けています。
さらに、グループ協議の後、受講生だけで、話し足りなかった実践の内容や日頃の悩みを共有していただく時間を設けました。
各グループ、リラックスした雰囲気で話されている様子で、明日からの仕事への活力につながれば幸いです。

写真:グループでの情報交換の様子

 そして、3年目の教員にとっては、今回が3年間の若手教員研修の最後の研修でした。
3年間の研修を通して学んだことをいかし、職場において様々な教育活動の中心となってご活躍されることを期待しています。
初任者の教員には、目まぐるしく過ぎていく1年間の終わりが見えてきました。
まだまだ慣れないことも多々あると思われますが、学び続ける教員の基盤を築くため、今日の協議で得たことを年度末まで、さらには次年度の実践につなげる意識を持ち、省察的実践力を高めていくことを期待します。
最後に、福井大学連合教職大学院や教員OBの方々、助言者としてご協力いただきありがとうございました。
サポートやご助言に、中堅の受講者も助けられていたようです。
2月にも同様のクロスセッションが行われます。
現場での実践について有意義な議論がなされることを期待しています。