令和4年8月4日にC321 高等学校理科(物理)研修講座を開催しました。

「探究の過程で深い学びを」と題し、当研究所特別研究員でありNHK高校講座物理基礎講師(ものり家のお父さん)として御活躍の川角博先生に御講義いただきました。

突然の豪雨でJRが不通となったため、講師の川角先生は急遽オンライン参加となりました。前半の講義では、学習指導要領で示された探究の過程の意義や、実験を伴う授業での具体的な手法などを、実践例を交えながらわかりやすく御説明いただきました。後半は、3人ずつのグループに分かれて協議を行い、現在行っている実験を伴う授業を探究の過程を意識した形へアレンジできるよう取り組みました。最後に協議結果を発表しあい、川角先生からアドバイスをいただきました。どの班の発表もグループ内で活発に議論して練り上げられた内容となっており、より探究的な組み立てにするため、講師に積極的に質問する姿も見られました。

受講者からは、「探究的な学びが重視されてきている昨今の教育において、他校の先生方との授業実践の共有の機会を設けて頂けたのは大変ありがたかったです。明日からの授業実践に早速生かしていきたいと思います。授業実践の共有の場があれば、積極的に参加させて頂きたいと思いました。」「川角先生と直接お会いしたかったのですが、雨のため仕方ないです。物理の実験において、新学習指導要領の点からどのようにやっていけばよいのかがわからなかったので、他の学校の先生と情報交換できてよかったです。」「コロナ禍でなかなか開催が難しいとは思いますが、こういった形の物理の教員研修をもっと増やしてほしいです。」などの声が聞かれました。