令和4年7月21日にC431 中学校美術科・高等学校芸術科美術研修講座をハイブリッド型研修で開催しました。
「制作と鑑賞が連動する授業づくり」をテーマに、京都市立芸術大学 飯田真人 教授に御講義いただきました。
前半の講義では、「美術教育で着目すべき造形的な見方・考え方」というテーマで、学習指導要領のポイントをおさえながら、美術ならではの思考力の育成に関して、また、今まで感覚的に行っていた美術の授業を学びとして成立させる必要性について、わかりやすく御説明いただきました。後半は、「『絵の具を使いたくない、デジタル加工をしたい。』という生徒にどう対応するか?」という課題から、デジタルの扱いが、今後の美術教育に大きな変化をもたらす一方で、造形にとって材料・素材の知識が重要であることを示唆してくださいました。次に実習では、タブレットを使ってできることの実技を2点、受講生が実際に制作と鑑賞を行いました。オンライン受講生も積極的に作品づくりに参加し、発表しました。タブレットに取り込んだ作品を使って、自作のデジタル教材をつくる受講生もいて、現場で即実践できる具体的な実習となりました。

受講者からは、「すぐ、活用できそうな指導法や講義だけでなく、無理なく現場で活用できそうなことを紹介していただけてよかったです。」「他の受講生の制作する手元が見えて、考え方と一緒に過程を知ることができてよかったです。」「実践がとても楽しかった。集合研修で行う実習の良さを改めて感じました。」などの声が寄せられました。