福井の海岸の地層(ちそう)と化石

 越前海岸から東尋坊(とうじんぼう)にかけての海岸は,いろいろな地層や岩石を観察できる地域です。
軍艦島(ぐんかんじま)の地層
 島の南側(最上部)の地層は,45゜以上北西に傾(かたむ)いています。砂岩(さがん)は風化(ふうか)しにくいので突き出し,泥岩(でいがん)は浸食(しんしょく)されてへこんでいます。
軍艦島のノジュールと珪化木(けいかぼく)
 島のやや砂質な泥岩には,炭酸塩(たんさんえん)ノジュールが多くみられます。地下水に含まれた炭酸塩が濃縮(のうしゅく)したものです。砂岩層には珪化木化石(けいかぼくかせき)がみられます。地層中にうまった木が,水に溶けていた二酸化珪素によって完全に石におきかわったものです。
大味(おおみ)の礫岩(れきがん)層
 大味から国道305号線を北に向かって歩くと,海岸ぞいに厚さ10m前後の礫岩層が観察できます。礫の並び方から,当時の川の流れの方向が分かります。
弁慶(べんけい)の洗濯岩(せんたくいわ)
 弁慶の洗濯岩は,砂岩より泥岩が浸食されやすいという,地層の差別浸食(さべつしんしょく)によってできた地形です。砂岩層には多くの生痕化石(せいこんかせき)が含まれています。
東尋坊の柱状節理(ちゅうじょうせつり)
 東尋坊安山岩(あんざんがん)の柱状節理は,今から約1200万年前の火山活動で,マグマが冷え固まるときにできました。柱状節理の断面の形は,五角形〜六角形で,大きいほどゆっくり冷え固まったところです。高さは23mの大断崖(だいだんがい)になっています。
福良浜(ふくらはま)の地層のつながり
 福良浜と夫婦島(めおとじま)の地層を観察すると,礫岩層(れきがんそう)や凝灰岩層(ぎょうかいがんそう)のつながりがよく分かります。凝灰岩層には,火山豆石(かざんまめいし)が含まれています。火山豆石は,火山灰が空中で雨やヒョウなどを核(かく)にして球状に集まってできたものです。
福良浜(ふくらはま)の地層の区分
 福良浜の地層は,下部から礫岩層(れきがんそう),凝灰岩層(ぎょうかいがんそう),礫岩層,砂岩層,礫岩層の順になっており,最上部は火山角礫岩層(かざんかくれきがんそう)です。火山の噴火により堆積(たいせき)した礫は,角ばっています。